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謎の病気で大パニック(前篇)

「なんでこうなったんだ」

僕がつぶやいた。

その理由は…。












そう、ある朝。

いつもなら走っているケンタロスたちが、今日はいなかった。

あれ、どうしてだろう。

そう思って、僕はケンタロス約30頭ほどが詰まっている小屋を見に行った。

すると、ケンタロス全員倒れているではないか。

どうしてだかわからなくて、熱測ったらものすごく熱があって…小屋がすごく蒸し暑かった。

そして外に出て知らせに行く途中で、ドダイトスが寝ていると思ったら、ケンタロスと同じようにすごい熱が。

「どうしたの!?」

と僕は聞いた。

「…よく…分からない…」

ドダイトスはそういった。

さらに、ツタージャやゴウカザル、ドンファン、ベイリーフ、ヨルノズク、ピジョット、ゼニガメ、ピカチュウ、エテボース…

かなりの数のポケモンが、というか全員、ぼくを除いて謎の病気にかかっていたのだ。

「…さて、どうしよう」

苦しそうに寝ているエテボースやツタージャやゴウカザル…

みんな苦しんでるのに、なんで僕はこんなぴんぴん(といっても骨折してるけど)なんだ。

その時、ツタージャの熱は急上昇したらしい。

オーキド博士はそれに気がついて、治療室に連れて行った。

とはいうものの、ジョーイさんとかがいないから、何をするのかわからず、オーキド博士は電話している。

治療室の中で苦しむツタージャを見ているだけで、こっちも苦しくなる…

あれ?なんで僕はこんなにツタージャの心配を…

エテボースがいるのに。

エテボースだって苦しんでるさ。

でも…でも…

何だ、この微妙に不安定な気持ちは。

オーキド博士が受話器を置いた。

「…むぅ…これは…」

オーキド博士は僕をちらちらと見ながら、迷うような表情をする。

「どうやらこの病気、ほかの病気と重複してかかることはないらしい」

そうか、僕はアクアブレア病なのか。

更に骨折も。

だから一人だけ…

「ツタージャは、今のままでは死んでしまうんだが…」

そんなに重いの!?

何なんだこの病気…

「助ける方法がたった一つ…」

何だ…。

「幻ともいわれる薬草を刻み、すりつぶし、飲ませた後に…」

僕は唾をのんだ。

何を言われるんだ。

オーキド博士は、ぼそりといった。

「人工呼吸」

…え?

「ポケモン同士でないと意味はないらしい…」

…え…!?











次回、ブイゼル大苦戦の薬草摘み、そして…



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