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日常を取り返せ(後篇)

や、ヤバいよ…静かにとおろうよ」

「あぁ、見つかったらたぶん一撃だよなこれ」

「そうだね」

こそこそと僕らは道をゆく。

しかし、ギラティナのギラリと光る眼が、僕らを見つめたのがわかった。

「…何をしている」

「ひぃ!?」

「なにをしていると聞いている、答えろ」

「…僕ら、探し物をしてるんです」

「アグノムか…探し物というのは何のことだ?」

「…えっと、洞窟の中にあるって聞いた願いをかなえる滝です」

「願いをかなえる滝なんてない、あるのは願いをかなえる氷みたいな岩だ」

「氷?」

「滝の向こうにあるんだ」

「そういうことか」

しかしギラティナの放つものすごいオーラみたいなのがじんじんと僕らに…。

「困っていそうなのはそこのイタチ君だな」

なんかノリが変わった?

「あ、はい、ぼくですね」

「なにを悩んでいる?」

僕はこれまでに起こった一部始終―――ドリュウズと出会ってギラティナのところまで来る、そのすべてを話した。

「友だちが謎の病に……しかも全員とは…」

「どうすればいいんでしょうか…」

ちなみに、人工呼吸をしたことは言っていない。

でも、待ち続けるのも嫌なんだ。

でもみんなのこと…助けたいよ…

「救いたいのだな?」

「はい」

「宝物…」

とギラティナがつぶやいた気がしなくもないが、

「ついてこい」

僕たちは、ギラティナの後を追った。





















「ここだ」

滝を貫通したところに、美しい紫色の色―――とても、悪なんか秘めていなさそうな紫の美しい光の舞踏が、僕らを照らす。

その光はクリスタルに閉じ込められてひかっているようにも見えた。

僕はその光を見た。

目を閉じた。

何か、願っていた。

願いたくなった。

僕の友達を、助けてほしい…



















クリスタルの中の石は、きらきらと放っていた光を一段と強め、光は僕らを包み込んだ。





















目が覚めると、そこにはクリーム色の頭のまるで七夕の笹のようなものが付いているポケモンがいた。

「…これ…ジラーチ!?」

僕は、目を見張った。

幻といわれるポケモンが、この場に三匹いるということに、神秘さえ感じていた。

「頼む、みんなを助けてくれ!!」

僕は、瞳の中に、あらゆる光が入ってくるのを感じた。

何かが変わった感じがした。
























































洞窟の外に出た。

研究所が見えた。

そこにはみんながいた。

笑っていた。

微笑んでいた。

いつも通りの日常が、戻ってきていた。

僕は、気が付いたら、周りに何もいないことに気が付いた。
























「おい、どこ行ってたんだよ!!」

「え?」

戻ってからゴウカザルに聞かれた。

「…どこ?って、まぁ…内緒かな」

僕はニコリと笑って見せた。

「教えろよこの馬鹿野郎がぁ~」

「いやだいやだ…っておいちょっとおいってばおいおいおいおい!!」

僕は次の瞬間、ゴウカザルのブラストバーンを食らった。

何で僕がくらったんだぁぁぁぁぁぁぁ!!

























こうして、いつも通りの日常が、再びサイクルを始める。



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