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ボルトの家系

吹奏楽部の部室のある3階から一個下の2階。

此処には生徒会室がある。

そして生徒会長が、大きな椅子に座っていた。

ピカチュウなのだが、ボルトと違ってくせ毛だ。

そのピカチュウの名を、ライトという。

ボルトと双子な関係だ。

しかしなかなか似ていない。

吹奏楽部の天才トランぺッターと野球部兼生徒会執行部の生徒会長。

不思議な双子さん達だ。












「おい、この資料誤字があるぞ!!」

「なんでそんなことで叫ぶんですか会長」

「だってこういうの見つけたらうれしいんだもん!!」

言葉遊びが大好きなライト君は、ボルトとは別に育てられてきた。

秩序の守られた家系で育ってきた。

ボルトと別れたのは生後間もなく。

ボルトとライトの両親は、交通事故で共になくなっている。

そんな悲しい過去があることを知らずに平穏に育ってきた。

最近、ボルトがその事実を知って、さらに双子がいるということも知った。

ゲームばっかりしていたボルトとは対照的に、ずっと真面目に本を読んできた。

だから頭もいい。

ボルトは平凡すぎる…。

笑えるぐらいに平凡なのである。

ただ、肩書は「天才トランぺッター」というだけだ。

しかしライトも変なことは変だ。

言葉の間違いですぐ笑う。

朝礼で校長先生がかむとすぐ笑う。

ボルトの顔を見るだけで笑う。

結構笑いじょうごなのである。

お笑い番組もろくに見たことがないライトも、笑いまくるのである…。























「ただ今ぁ~」

ボルトが家に帰った。

「お帰り」

家にいるのは姉、ライチュウのチカである。

実質この二人暮らし。

でも姉はもう成人しており、普通に働いているので暮らしは全然いい方だ。

「今日の晩御飯は?」

「オムライスよ」

「やったー!!」

しかも凄腕だ。

料理がめちゃくちゃ上手らしい。

そしてオムライスにはボルトはケチャップを大量にかける。

だから、ケチャップのストックの量はハンパない。

「いっただっきまーす!」

そのおいしそうに食べる姿を見るだけで、チカの頬はほころぶのであった。



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