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守りたい

「うぐっ…」

電流がイルの体に流れ込む。

痛い…。

「お前が持つ力は、俺たちがもらう」

ディアルガは、あざ笑いながら言った。

俺は…ただ、平和に生きたかっただけだ。

なのに何でこんなことになるんだ…。

ノゾム達も巻き込んで…

俺の力って、結局何の役にも立たずに足を引っ張ってるだけじゃないのか…?

俺の体は、もはやかすれてきていた。

もしかしたら、もうもたないかもしれない。

もしかしたら、死んでしまうかもしれない。

ごめん、ノゾム…マリン…

結局、巻き込んで…














一方ノゾムたちは、

「くっそぉ、どうやって出ればいいんだよ!!」

「技も何も使えないんだもんな…」

「…待てよ?」

外にいる大量のブイゼルのクローンが、暴走し始めた!!

「えぇ!?」

「ちょっちょっちょタンマタンマ!!」

この檻は、瞬く間にブイゼルのクローンで埋め尽くされた。

が。

「あれ?檻がなくなってる!!」

どうやら、外からの力に弱い檻だったらしい。

安易に壊れた。

「内側だけ補強してもねぇ…」

「なるほどなるほど」

ブイゼルのクローンはドアから外へ。

なんだったんだ。

そうとしか言いようもないが、壊してくれたことに少々感謝してしまった。

















静かに、イルがいる部屋に入った。

「ノゾム!」

そして、ついにイルの体に走っている電流の電源を消した。

「…大丈夫?」

「ごめん…迷惑かけて」

「じゃあ帰ろう!!」

しかし、

「なにをしている…」

ディアルガが、そこに立っていた。

ディアルガは、まずマリンを見て、

「お前からつぶす」

マリンに一撃、はがねのつばさをきめた。

「なにするんだよ!!」

ノゾムはマリンに駆け寄った。

マリンは倒れてしまった…。

「このっ…十万ボルト!!」

ノゾムは十万ボルトをディアルガに―――

あれ?この光景…どこかで見た気が…

「うぁっ!!」

後ろにノゾムがふっとばされて、ノゾムは倒れた。

「ノゾム!!」

イルは、疲労した体を引きずりながら、ノゾムのところへ行こうとした。

「とどめだ…うざいネズミめ」

「やめろぉぉ!!!!!」

イルは、最後の気力を振り絞って、ノゾムの前へでた。

そしてこれが、イルにとっての答えとなる。

ときのほうこうは、イルの体を貫通した。
















次回、衝撃の別れ…。



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