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夢の中

「…イル、起きないね」

マスクをしながら、ノゾムとマリンはイルの様子を見てた。

「…ポケウイルスって怖いんだね」

「…ほんとだよ…」

「じゃ、俺らはいこっか。仕事あるし」

そして、部屋を立ち去った。



















一方、イルの夢の中。

「…うっ…」

前がよく見えず、ボーっとする。

しかし、なぜか前には自分がいた。

何か大きなものを前にして戦っていた。

後ろに倒れているのはマリン。

…なんなんだこの夢は。

マリンに触れようとしても触れない。

これはなんなんだ。

ノゾムは、自分の横に立っていた。

ノゾムがその大きな何かに十万ボルトをする。

しかし、全く効いておらず、ふり払われて、ノゾムに攻撃している。

ノゾムはその場に倒れていた。

残った自分は何をするんだろう。

前にいる自分の拳が震えていた。

そして渾身の技であるハイドロポンプを思いっきりかました。

しかしなかなか効かない。

そして、ついにその大きななにかは前にいる自分に攻撃してきた。

しかし、その大きな何かは自分のことを狙っているわけではなく、ノゾムを狙っていた。

そして自分はそのノゾムの前に立って…。





















目が覚めた。

あの夢はなんだったのだろう。

すごく…恐かった…。

でも、ノゾムの前に立った俺はその後どうなったんだ?

かばおうとした。

守ろうとした。

この俺が…ほかの人を信じた。

だからあんな行動したんだ。

…変だ…。

あんな夢、忘れよう!!



















そんなイルが寝ている屋上にいた黒い影。

「…お前はいつか死ぬ、よく覚えておけ」

そして、自分で出した渦の中に消えた。



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