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脱出ゲーム③

遠くなった意識。

その中に浮かんでくるのは、自分の過去。

「お母さん…待って…!!」

振り返りもしない母の姿。

「待ってよ…お父さん…!!」

後ろを向いてもくれない父。

「なんで…っ…!?!?」

次第に近づかなくなっていく友達。

「うっ…うぅ…」

泣いている自分を取り巻く「闇」。

闇は、周りの空気を跳ね返すように、一匹の小さなブイゼルを包み込む。

孤立させた。

もう、だれも信じられない…。

「…俺たちは仲間で…友達じゃないか!!」

そんな孤独の空間に差しのべられた一本の手。

イルは握り返した。

そして、イルを立ち上がらせた。

反面信じられないという自分がいた。

でも、そんなの、消えてしまった。

何でだろうか…。

この人なら…ノゾムなら、信じられる気がする。

マリンも…ギルドのみんなも…。

そんなことが頭の中を満たした。























「ねぇ、どこに出ればいいの!?」

「…うぅ~…」

出口を忘れて、走り続けるノゾムとマリン。

「あ、館内マップがある!!」

「なんでだよ!!」

「…えぇ~…と…」

とマリンが出口を探していたら…。

「マリン危ない!!」

「え!?」

マリンが振り返ったら、そこにはドリームハンターズの下っ端がいた。

「キャッ!?」

マリンはつかまれてしまった!!

「ちょ・・・放しなさいよ!!」

とマリンはくちばしでつつく。

しかし、放してくれない。

「マリン!!」

ノゾムが、マリンを助けようとしている。

「十万ボルトーっ!!」

しかし、そんな大技出るはずもなく、ただ、ピリッと辛い空気が流れる。

その空気が、イルの目を覚まさせた。

「…あれ……ここ…!!!!」

ノゾムが苦戦してる!!

「…アクアジェット…っ!」

体が痛んでいる。

そんなことはわかってる。

でも、友達を助けたい!!

そして、イルは、下っ端へ向かっていく。

下っ端をバチンと一発はじくと、マリンをつかんでいた手を反射的にひっこめたので、マリンをいとも簡単に救出した!

「ありがとう!!」

「礼を言われる筋合いじゃない…」

しかし、そこに、さらに二匹の下っ端が!!

「…渦潮!!」

「水の波動!!」

「…雷!!」

出るかどうかわからず、イチかバチかの雷。

何故か、出た。

三匹は、目を回して倒れていた。

そして、出口へと向かった。


















「おい…おぶんなくていいって!!ハズカシイからやめろ!!」

「なんだよ、助けてあげたのに…」

「俺だって助けただろーが!!」

イルはおんぶされながら、ギルドへと向かっていた。

本人はめちゃくちゃ嫌がってるのに、ノゾムはやめないのである。

「ねぇ、イル…なんかさ、イルの体温、高くない?」

「…そうか?」

「高いよなんか」

「…うっ…!!」

頭に激痛が走る。

「…ちょっと、寝かせてもらっていいか???」

「いいけど…」

イルはわかっていた。

具合悪い。

もしかして、これは…。

でかい反動か…。

やっと、おんぶされててよかった、と思うのであった。
























そして、疲れをいやすためにみんな眠りにつくのであった。

プクリン親方だけは、ドリームハンターズについて調べていた…。



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