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迷いもの尋ね者は警察にどうぞ

「あ、電話だ」

イーブイが電話に出た。

「…もしもし…あ、それはそうですか…ってぇぇ!?強制なんですか!?」

そして電話は続き、切れた。

「…なんですって?」

「…迷子だって」

「えぇ!?」

「探してほしいんだって…探してもらえるお金はなんと20万ポケだ」

「そうなんですか!?」

「でもこれ家出じゃないのかなぁ…」

…ぽい。


ちなみにポケは、この世界で生きる上で大切なお金の単位である。



「…とにかく、探しに行こう」















なんとか、その家出野郎をにおいで見つけて、20万ポケをもらった。

よし、これでビールが買える…

そう思いながら久々のビールに期待を膨らませて事務所に戻るイーブイを見ながら、そうか、僕はあと一年でビールのおいしさを理解できるのか、とブイゼルは思った。

しかし、留守電に何か入っていた。

「…何々、変質者が現れただと?」

留守電を聞き終えたイーブイは、少々ビールは先延ばしか、という顔をして、

「…また行かなくちゃ」

「えぇ…帰ってきてまだちょっとしかたってませんよ?」

「…でも行かなくちゃ」

そして今度は車で、隣町の隣町の隣町へ向かった。















「…なんだこれ」

つまり、ど変態がいたと。

「やだぁー…」

フシギダネがつぶやく。

「…これは…」

ヤルキモノがやる気を出しすぎて、ど変態になって、暴れまわっていた。

愛の拳ということで。

シャドークローと冷凍パンチを各々ヒットさせて、とりあえず拘置所送りとした。

「…やっとビールが飲める」

イーブイはまたしても事務所に戻った。

留守電が入っていた。

「すいません、うちの子が家出したんです」

















「そんなの、警察に頼んでください!!」

イーブイは、思わず叫んでしまったのである。

でも、そしたら仕事ないよ、とブイゼルは思っていた。



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